医院ブログ・活動報告

「上尾ホワイト歯科」開院!

2021年7月1日「上尾ホワイト歯科」として開院しました。

プライバシーが高く、感染対策可能な完全個室の診療室通院しやすい立地高精度な医療機器くつろげる歯科医院として患者様のために考えたエッセンスを全て詰め込み完成しました!

写真は開業時にスタッフよりお祝いのケーキを頂いたものです。スタッフの心遣いに感謝しつつ、チームとして地域の皆様の健康が世界一になれるよう尽力していきたいと思います。

感染対策の内装

新医院の内装もだいぶ仕上がってきました、新しい設備について2点報告いたします。

・自動ドアの設置

患者様のスムーズな出入りと感染対策のため非接触の自動ドアを設置しました。小さいお子様でも反応するセンサーが付いているため安心してご利用いただけます。

「上尾ホワイト歯科」は環境表面を可能な限り触らない試みを随所に取り込んでおります。

・全熱交換器の設置

この換気システムは、「暖かく汚れた空気」を取り入れ「冷たく新鮮な空気」に交換する機能があり窓を閉め切っても積極的な換気が可能です。院内の空気をきれいに保ち、ウィルスや細菌を適切に排出してくれます。

 

完成まで一息です、しばしお待ちください。

移転、新規オープン!

ホワイト歯科は「上尾市場ジャンマルシェ」移転し、7/1(木)新規オープンする事になりました。

コロナ禍で計画が遅延し移転直前の告知となってしまった事をお詫び申し上げます。

 

上記イラストは新規医院のイメージです。

なぜわざわざ移転するのか?今の場所で良いのではないか?と思われるかもしれません。

移転理由は以下の4点です。

①感染対策、プライバシーの確保のための完全個室化

診療室は現在の2倍の面積を確保し、機械換気を導入する事で3密を防ぎますさらに完全個室化によりプライバシーを保護し、患者様とより一層の信頼関係を築いていきます。

②診療台増設による予約混雑の解消

診療台を5台に増設し、特に土曜日の予約混雑を解消していきます。

③駐車スペース50台車社会へ対応

「上尾ホワイト歯科」へ改名

 

①~④は私が患者様のために実現したい長年の夢でした。

この構想を実行に移せることを嬉しく思う反面、移転により通院し難くなってしまう患者様の事を思うと心苦しく感じます。

通院が困難になってしまう患者さまにおかれましては、負担が少なく通院可能であれば今後ともご利用いただけたら幸いです。

予約が入っている患者様には担当者よりご連絡し説明させて頂きます。

ホワイト歯科

院長:遠藤純聡

マイ・ハイジニスト

社会と予防歯科をつなぐ「コミュニケーション・ギア」というサイトにホワイト歯科の歯科衛生士の色摩が掲載されました。

皆様のお口の健康を守るには、精度の高い「治療」虫歯と歯周病の発症を防ぐ「予防」が必要で、この2つはどちらも欠けてはなりません。

「治療」は主に歯科医師が担当し「予防」は歯科衛生士が担当します。当院の歯科衛生士は虫歯と歯周病の発症原因と対策の知識を持ち、高い技術でバイオフィルムを除去する口腔衛生のプロです。ホワイト歯科には5名の衛生士が在籍し日々知識と技術のアップデートを行っています。

『かかりつけ医』という言葉があるようにこれからは『かかりつけ歯科衛生士』(マイ・ハイジニスト)という視点が必要です。良い歯科医師を探すのと同時にご自身にあった歯科衛生士を探してみてはどうでしょうか。きっとあなたの健康維持を助けてくれると思います。

https://www.c-gear.net/dh_int/white/dh65/

正しい換気とは

新型コロナウィルスの感染経路は「接触感染」と「飛沫感染」です。「接触感染」の対策は以前のブログにてお伝えしましたので、今回は飛沫感染対策についてお伝えしていきます。

コロナウィルスの流行に伴い歯科医院の危険性がメディアで取り上げられる中、何が危険なのでしょうか?スバリ、歯を削るタービンや歯石を取る超音波器具からのエアロゾル(水飛沫)が危険なのです。発生したエアロゾルにウィルスが含まれていた場合、空中で最長3時間浮遊します。これを吸い込むと飛沫感染が起きます。

それでは誰が一番危険にさらされるのでしょうか?発生するエアロゾルは患者様ご自身のものなので、それを自身で吸い込んでも感染は起こりません。この場合は、処置している歯科医療者が最も危険にさらされるのです。もちろん、治療後の診療室の消毒が不十分であればエアロゾルが残留し次の患者様に危険が及ぶので、そこは抜かりありません、ブログ「防護服はしないの?」「最強マスク(N95)」をご覧ください。

写真:超音波器具から発生するエアロゾル(ホワイト歯科 撮影)

最初の対策はエアロゾルの発生させない!これにつきます。タービンではなく5倍速コントラという水が飛び散りにくい器具で虫歯を削る。超音波器具ではなく手用器具で歯石を取る。このような工夫で極力エアロゾルが発生しないよう配慮します。しかし、どうしてもエアロゾルが発生する状況であれば大口径の口腔外バキュームで吸引し室内への飛散を防ぎます。

また、処置前にイソジン液でのガラガラ嗽が有効です。イソジン液10倍希釈は60秒間でSARAウィルスを99.9%不活性化させると言われています。当院では、全ての患者様にガラガラ嗽をお願いしております。また皆様が日常的にイソジンやリステリンを用い含嗽することもご自身の感染対策として有効です。

もうひとつ飛沫感染に有効な対策があります。そう、皆さんご存じの「窓を開けて換気する」ことです。正確には「対角線上にある窓を開ける」と浮遊しているウィルスは速やかに室外に排出されます。ホワイト歯科は正面玄関口1か所、診療室に窓が2か所、裏口が1か所あるため風通しが非常に良い、という事に今回のコロナ流行で気が付きました(汗)。排煙窓なんてほとんど開けたことありませんでしたが、最近は全開です!

 

これはお馴染みですね。ビニールカーテン、どこに行っても設置されており、これも飛沫感染対策です診療室内に比べると受付は感染のリスクが低い場所ですが患者―受付スタッフの感染が起こらないよう設置しております。

新型コロナウィルス流行の第2波、第3波に備えてこれらの取り組みは当面継続する予定です。

キーワードは「非接触」

今回は接触感染対策についてお話させて頂きます。接触感染とは「人」→「物」→「人」の順番で物を媒介してウィルスが感染する経路です。多数の感染者を出した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号も全員の下船後に船室を検査したところTVリモコン、電話など良く触る部分にウィルスが多数採取されたといいます。当院は「非接触」をキーワードに接触感染を防いでいきます。

ご来院時の非接触体温測定、診察券の受け渡し中止、電子診察券によるチェックイン

受け渡しする機会を極力減らし接触しないようにしています。クレジットカード決済も導入しているため、お札や硬貨の接触も避けることができます。当院は無料のLINE診察券を導入しており、接触リスクなく予約の確認やチェックインが可能です。患者様の身を守るためにも未登録の方はこれを機会にぜひご登録ください。

   

②雑誌、絵本そしてパンフレットの撤去

コロナウィルスは紙の上で24時間生存すると言われています。複数人が触る雑誌は感染リスクが非常に高いので撤去しました。最近はスマートフォンの普及により雑誌を手に取る方も減っていたため、これを機に雑誌を置くのをやめようと思います。

③ドアノブ、トイレのボタン、椅子、タブレットはアルコール消毒

人が触れなくてはならない部分が存在するのでクリーンスタッフがアルコール消毒を行います。タブレットは患者様とスタッフが触るたびに消毒します。コロナウィルスは糞口感染が指摘されています。便座の蓋を開けたまま流すとウィルスが便器の上25cmまで飛び散ると報告があり非常に危険です。トイレを使用後は蓋を閉めて流すようお願いします。

 

④診療台の消毒

以前から行っていることでありますが、診療台は一診療毎に清拭し、ゴム手袋、コップ、エプロン、トレー、シートは全て使い捨てにしております。

①~④の取り組みにより、患者様が安心してご利用いただける環境を作っています。

防護服はしないの?

医療者の対応②

さて前回は医療者が感染しない対策を紹介しました。今回は患者様に感染させないために行っている取り組みをご紹介します。

頭と顔は重装備で臨んでいますが体はスクラブ(手術着)のみの着用です、これで感染対策は大丈夫か?と思われるかもしれません。

下の写真の様な防護服はホワイト歯科にも少量備えがあり、平常時はインプラント手術などで使用していました。しかし4月30日現在、全く入手できません。一方、医療現場では防護服不足のためレインコートやゴミ袋を羽織って診療している光景が報道されています。なので我々は防護服を使用せずスクラブ(手術着)を診療毎に着替える、という選択をしました。

 

目的は2つあります

①不足している防護服をコロナ最前線の医療現場へ融通する

②防護服を使い回すことが危険

だからです。

①防護服を本当に必要としているのは歯科医院ではなく、コロナ感染症の患者様を診察している医療現場だと思っております。我々が防護服を買い占めることは結果としてコロナ最前線へ負担をかけてしまいます。(そもそも手に入りませんが)

②防護服やレインコートの使用にこだわると物資が不足している現状では、必然的に使い回す事になります(備蓄が十分にある医院は別です)。歯科医療者の腕、胸は水飛沫や削りカスが飛び散りウィルスが付着しやすい場所です(矢印部位)。汚れが付いた防護服を着たまま次の患者様を診察すると「患者」→「医療者」→「患者」への感染リスクを高めてしまいます。

しかし、新型コロナウィルスはエンベロープを有し洗剤で不活性化できるため、なんと洗濯が有効なのです!つまり、患者様の診察が終わったら、しっかり手洗いをして、新しいスクラブに着替える事を繰り返したほうが安全なのです。

コロナウイルス流行を機会にホワイト歯科ではスクラブを大量にそろえました。洗濯物が大量に出るので、洗濯機がフル回転です(汗)

見た目にこだわらず、感染が起こらない取り組みをお伝えしていきます。

最強マスク(N95マスク)

皆様、外出自粛のなか窮屈な日々を送っていらっしゃる方も多いと思います、どうぞご自愛ください。

さて今回からホワイト歯科の感染対策について、数回に分けてご報告させていただきたいと思います。

医療者の対応①

ここで重要なのは医療者が感染しないとです。患者の心配はしないのか?と思われるかもしれませんが、日本国内で多発しているコロナウィルスの院内感染を見ていただくとわかるように医療者が感染してしまうと、医療者を媒介として多数の人に感染させるクラスターが発生します。皆さんは感染している医療者の診察を受けたいですか?健康な医療者の診察を受けたいですよね。それなので、私たち医療者は可能な限り感染防護することが求められています。

医療者が感染しない最大の防御策はN95マスクの装着です、最近報道などで耳にすることもあるかと思いますが、N95マスクとは米国労働安全研究所(NIOSH)が認定しており「試験粒子(0.3㎛)以上を95%捕集できるマスク」の事です。日本規格ではDS2マスクという物があります。このマスクを装着していると医療者の感染リスクが「高」→「低」になります。N95マスクを装着せずにフェースガードや帽子を装着しても効果は限定的です。


当院はN95マスク(DS2規格マスク)を全ての術者が使用し、その上に通常のマスク(サージカルマスク)を重ねる2重防護を行っています。

結果
帽子N95マスクサージカルマスク防護眼鏡フェースガード
という重装備になりました、お会いする時はビックリなさらないように(笑)

緊急事態宣言発令

緊急事態宣言の発令を受け、緊急性の高い治療以外を延期する縮小診療を実施させて頂いております。ご利用いただいている患者様には大変ご迷惑をお掛け致しますがご協力願います。

<縮小診療の目的>

  1. 院内のクラスター発生を防止する
  2. 外出自粛への協力(歯科医院に来ることで人の移動が発生する)
  3. 限られた医療物資(マスク、手袋、防護服)を最前線でコロナ対応している医療機関に融通する

 

当院は医療機関として可能な限り感染対策を行っており、受診いただいても十分安全な環境だと自負しております。しかし、現状は積極的に歯科治療をする時ではないと判断いたしました。

今は、「歯科医師としての腕を振るうより、医療者としての倫理観を振るうべき時」であり、ホワイト歯科の対応が地域でコロナウィルス流行を防ぐ一助になれば良いと思っております。

オーラルフィジシャン・チームミーティング2019に参加いたしました。

インプラントや入れ歯に頼ることなく生涯にわたって28本の歯すべてを守る「KEEP28」を目指す全国の歯科医療従事者が一堂に会するセミナー「オーラルフィジシャン・チームミーティング2019」に遠藤院長が参加いたしました。(2019年10月5日.6日 山形県酒田市で開催)

※オーラルフィジシャンとは、歯を削って詰めたり、かぶせたりする治療を主体とするのではなく、むし歯や歯周病の原因と悪化させるリスクを調べ、発症させないようにお口の健康を管理していく歯科医師のことです。