むし歯の菌がうつる

皆さんはミュータンス菌という細菌名を聞いたことはありますか?小さいお子様がいるお母さんはご存知かもしれません。ミュータンス菌(以下SM菌)は人間のお口の中に存在し虫歯のきっかけを作ると言われています。SM菌は最初からお口の中にいるわけではありません、歯が生え始める6カ月頃から3歳くらいまでに、主に養育者(通常はお母さん)から食器や食べ物を介してうつると言われています。

しかし、親子で唾液検査を受けていただいている患者様は「我が家では食器はしっかり子供と分けています」というご家庭の方がおり、実際にお母さんのSM菌が子供に感染していないケースも多くみられます。これはお母さん、お父さんさらには祖父や祖母の協力もないとできないことであり皆様の予防に対する意識が高いことに驚かされています。将来はSM菌が少なく虫歯が稀な病気といわれる時代が来るといいですね。

↓の写真、左はSM菌が少ない人、右はSM菌が多い人です。検査結果を見ると細菌が多くリスクが高いか一目瞭然です!