医院ブログ・活動報告

むし歯と生活習慣の深い関係


〜地域に寄り添う予防型歯科からのご提案〜

 

こんにちは。北上尾駅すぐ、ジャンマルシェ内の上尾ホワイト歯科です。
当院は、地域の皆さまが「安心して通える歯科医院」を目指して、バリアフリー設計・丁寧なカウンセリング・予防重視の診療を大切にしています。

今回は、お子さんのむし歯と日々の生活習慣の関係について、最近の研究をもとにご紹介します。

 

研究で明らかに:むし歯と生活リズムの関係

富山大学の研究チームが、全国約10,000人の小学生を対象に調査を行ったところ、以下のような生活習慣がむし歯のリスクを高めることがわかりました。

 

・朝ごはんを食べていない

・夜遅くまで起きている

・歯みがきが1日1回以下

・スマホやゲームに使用ルールがない(ネット依存傾向)

 

さらに、特に女の子にむし歯が多く見られる傾向も明らかになっています。

 

当院にも届く保護者の方からの声

上尾ホワイト歯科では、地域の保護者の方からこんなご相談を受けることがあります。

 

・「夜、ついスマホを見たまま寝てしまって…」

・「朝はバタバタして歯みがきが雑に…」

・「仕上げみがきを嫌がって困っています」

 

こうした日々のちょっとした生活リズムが、実はむし歯リスクを高めてしまうのです。

 

ご家庭でできる“生活リズムからのむし歯予防

  1. 朝ごはんで唾液(だえき)をしっかり出す
     → 咀嚼(そしゃく)により、口の中が清潔に保たれます。
  2. 夜ふかしを減らして早寝を意識する
     → 寝る前の歯みがき習慣が自然に身につきます。
  3. 1日2回以上の歯みがき+仕上げみがき
     → 特に就寝前は親子でチェックする習慣を。
  4. スマホ・ゲームには時間のルールを設ける
     → 食事や睡眠、歯みがきを妨げない環境を整えましょう。

 

上尾ホワイト歯科の「予防型歯科」とは

当院では「むし歯になってから治す」のではなく、
むし歯になる前に生活を見直し、リスクを減らすことを大切にしています。

・カウンセリングで生活習慣もヒアリング

・唾液検査やリスク評価を活用

・フッ素塗布・シーラントなどの予防処置

・定期的なメンテナンスで“むし歯ゼロ”を目指します

 

無料駐車場(50台)やキッズ対応体制も整っており、ご家族で安心して通っていただけます。

 

出典情報

富山大学 山田正明准教授らの研究:
“Association of self‑reported dental caries with sex, lifestyle, and problematic Internet use among elementary school children in Japan”
(BMC Oral Health, 2025年1月)
▶︎ https://doi.org/10.1186/s12903-025-05475-8

「むし歯にならない」選択を支える歯科へ
~6月4日はむし歯予防デー/
“カイスの輪”から考える予防の力~

6月4日は「むし歯予防デー」。この日は、お子さまも大人も「歯を守るためにできること」に意識を向ける良いきっかけです。

上尾ホワイト歯科は、北上尾駅から徒歩約10分、現在も青果市場として活用されている“上尾市場”の施設の一画にあります。
市場の活気ある雰囲気に包まれながら、私たちは「地域の健康を支える予防歯科の拠点」として日々取り組んでいます。今回は、むし歯の本質的な原因と、それを防ぐためのシンプルな考え方「カイスの輪」をご紹介します。

 

むし歯はなぜできるの? ~カイスの輪とは~

むし歯は、ただ甘いものを食べただけでできるわけではありません。
「カイスの輪(Keyesの輪)」という考え方によると、むし歯ができるには以下の4つの条件が必要です:

  1. 細菌(むし歯菌)
     ミュータンス菌など、歯の表面に住み着いて酸を出す菌。
  2. 糖分(砂糖・炭水化物)
     お菓子やジュース、パンなど、普段の食事の中に含まれます。
  3. 歯の質(歯の強さやだ液の力)
     乳歯や生えたての永久歯はとくにやわらかく、酸に弱い傾向があります。
  4. 時間(酸にさらされる時間)
     ダラダラ食べ・夜の飲食などが、むし歯のリスクを高めます。

この4つが重なったとき、歯の表面が溶けてむし歯が進行します。
逆に言えば、どれか1つでも断ち切れば、むし歯は予防できるのです。

 

だ液検査で「むし歯リスク」を“見える化”

当院では、むし歯や歯周病のリスクをより正確に把握するため、だ液検査(サリバテスト)を取り入れています。だ液の性質(pH、緩衝能)、むし歯菌の量、清掃状態などを調べることで、カイスの輪のどこにリスクがあるかを科学的に分析することができます。

検査結果は、患者さんごとにグラフでお渡しし、

生活習慣の改善ポイントや予防方法を一緒に考える材料として活用しています。

 

個室診療とチーム体制で支える「むし歯予防」

上尾ホワイト歯科では、5人の熱心な歯科衛生士がチームで患者さんを支えています。
予防プログラムでは、ただ「みがきましょう」と伝えるだけではなく、

  • 仕上げみがきのコツ
  • お子さまやご家族の生活習慣に合わせた指導
  • リスクに応じたフッ素やケア方法の提案

など、患者さん自身が“やってみよう”と思える関わり方を大切にしています。

また、全室個室の診療体制の中で、まわりを気にせず相談できる環境を整えています。
プライバシーを守りながら、安心して通えることが、患者さんのモチベーションアップにもつながっています。

 

見えないところにこそ「感染対策の本気」を

当院では、開院当初より高度な感染対策に力を入れています。
診療室にはビルトイン型の空気清浄システムを導入し、空気中のウイルスや微粒子に配慮したクリーンな環境を保っています。

器具の滅菌や使い捨て対応など、基本的な衛生管理はもちろんのこと、
“患者さんにとって見えにくい部分こそ、最も大切にする”という方針のもと、常に改善と徹底を重ねています。

 

予防は、「治す医療」から「守る医療」へ

歯は、一度削ってしまうと二度と元には戻りません。
だからこそ、むし歯にならないようにすることが一番の治療なのです。

カイスの輪のどこを断ち切るかは人それぞれ。
糖の摂取かもしれませんし、時間の管理やブラッシングかもしれません。

当院では、だ液検査をはじめ、リスク評価と生活スタイルに基づいた“カスタム予防プログラム”をご提案しています。

 

「むし歯にならない歯科医院」へ

6月4日のむし歯予防デーをきっかけに、ご自身やご家族の歯の健康を見直してみませんか?地元・上尾市場のように、“新鮮で健やか”な状態を歯にも保てるよう、
上尾ホワイト歯科は地域の予防拠点として、これからも全力でサポートしてまいります。

上尾ホワイト歯科の予防歯科

 

ご予約・ご相談はこちらから

上尾ホワイト歯科ホームページ

「上尾ホワイト歯科」開院!

2021年7月1日「上尾ホワイト歯科」として開院しました。

プライバシーが高く、感染対策可能な完全個室の診療室通院しやすい立地高精度な医療機器くつろげる歯科医院として患者様のために考えたエッセンスを全て詰め込み完成しました!

写真は開業時にスタッフよりお祝いのケーキを頂いたものです。スタッフの心遣いに感謝しつつ、チームとして地域の皆様の健康が世界一になれるよう尽力していきたいと思います。

感染対策の内装

新医院の内装もだいぶ仕上がってきました、新しい設備について2点報告いたします。

・自動ドアの設置

患者様のスムーズな出入りと感染対策のため非接触の自動ドアを設置しました。小さいお子様でも反応するセンサーが付いているため安心してご利用いただけます。

「上尾ホワイト歯科」は環境表面を可能な限り触らない試みを随所に取り込んでおります。

・全熱交換器の設置

この換気システムは、「暖かく汚れた空気」を取り入れ「冷たく新鮮な空気」に交換する機能があり窓を閉め切っても積極的な換気が可能です。院内の空気をきれいに保ち、ウィルスや細菌を適切に排出してくれます。

 

完成まで一息です、しばしお待ちください。

移転、新規オープン!

ホワイト歯科は「上尾市場ジャンマルシェ」移転し、7/1(木)新規オープンする事になりました。

コロナ禍で計画が遅延し移転直前の告知となってしまった事をお詫び申し上げます。

 

上記イラストは新規医院のイメージです。

なぜわざわざ移転するのか?今の場所で良いのではないか?と思われるかもしれません。

移転理由は以下の4点です。

①感染対策、プライバシーの確保のための完全個室化

診療室は現在の2倍の面積を確保し、機械換気を導入する事で3密を防ぎますさらに完全個室化によりプライバシーを保護し、患者様とより一層の信頼関係を築いていきます。

②診療台増設による予約混雑の解消

診療台を5台に増設し、特に土曜日の予約混雑を解消していきます。

③駐車スペース50台車社会へ対応

「上尾ホワイト歯科」へ改名

 

①~④は私が患者様のために実現したい長年の夢でした。

この構想を実行に移せることを嬉しく思う反面、移転により通院し難くなってしまう患者様の事を思うと心苦しく感じます。

通院が困難になってしまう患者さまにおかれましては、負担が少なく通院可能であれば今後ともご利用いただけたら幸いです。

予約が入っている患者様には担当者よりご連絡し説明させて頂きます。

ホワイト歯科

院長:遠藤純聡

マイ・ハイジニスト

社会と予防歯科をつなぐ「コミュニケーション・ギア」というサイトにホワイト歯科の歯科衛生士の色摩が掲載されました。

皆様のお口の健康を守るには、精度の高い「治療」虫歯と歯周病の発症を防ぐ「予防」が必要で、この2つはどちらも欠けてはなりません。

「治療」は主に歯科医師が担当し「予防」は歯科衛生士が担当します。当院の歯科衛生士は虫歯と歯周病の発症原因と対策の知識を持ち、高い技術でバイオフィルムを除去する口腔衛生のプロです。ホワイト歯科には5名の衛生士が在籍し日々知識と技術のアップデートを行っています。

『かかりつけ医』という言葉があるようにこれからは『かかりつけ歯科衛生士』(マイ・ハイジニスト)という視点が必要です。良い歯科医師を探すのと同時にご自身にあった歯科衛生士を探してみてはどうでしょうか。きっとあなたの健康維持を助けてくれると思います。

https://www.c-gear.net/dh_int/white/dh65/

正しい換気とは

新型コロナウィルスの感染経路は「接触感染」と「飛沫感染」です。「接触感染」の対策は以前のブログにてお伝えしましたので、今回は飛沫感染対策についてお伝えしていきます。

コロナウィルスの流行に伴い歯科医院の危険性がメディアで取り上げられる中、何が危険なのでしょうか?スバリ、歯を削るタービンや歯石を取る超音波器具からのエアロゾル(水飛沫)が危険なのです。発生したエアロゾルにウィルスが含まれていた場合、空中で最長3時間浮遊します。これを吸い込むと飛沫感染が起きます。

それでは誰が一番危険にさらされるのでしょうか?発生するエアロゾルは患者様ご自身のものなので、それを自身で吸い込んでも感染は起こりません。この場合は、処置している歯科医療者が最も危険にさらされるのです。もちろん、治療後の診療室の消毒が不十分であればエアロゾルが残留し次の患者様に危険が及ぶので、そこは抜かりありません、ブログ「防護服はしないの?」「最強マスク(N95)」をご覧ください。

写真:超音波器具から発生するエアロゾル(ホワイト歯科 撮影)

最初の対策はエアロゾルの発生させない!これにつきます。タービンではなく5倍速コントラという水が飛び散りにくい器具で虫歯を削る。超音波器具ではなく手用器具で歯石を取る。このような工夫で極力エアロゾルが発生しないよう配慮します。しかし、どうしてもエアロゾルが発生する状況であれば大口径の口腔外バキュームで吸引し室内への飛散を防ぎます。

また、処置前にイソジン液でのガラガラ嗽が有効です。イソジン液10倍希釈は60秒間でSARAウィルスを99.9%不活性化させると言われています。当院では、全ての患者様にガラガラ嗽をお願いしております。また皆様が日常的にイソジンやリステリンを用い含嗽することもご自身の感染対策として有効です。

もうひとつ飛沫感染に有効な対策があります。そう、皆さんご存じの「窓を開けて換気する」ことです。正確には「対角線上にある窓を開ける」と浮遊しているウィルスは速やかに室外に排出されます。ホワイト歯科は正面玄関口1か所、診療室に窓が2か所、裏口が1か所あるため風通しが非常に良い、という事に今回のコロナ流行で気が付きました(汗)。排煙窓なんてほとんど開けたことありませんでしたが、最近は全開です!

 

これはお馴染みですね。ビニールカーテン、どこに行っても設置されており、これも飛沫感染対策です診療室内に比べると受付は感染のリスクが低い場所ですが患者―受付スタッフの感染が起こらないよう設置しております。

新型コロナウィルス流行の第2波、第3波に備えてこれらの取り組みは当面継続する予定です。

キーワードは「非接触」

今回は接触感染対策についてお話させて頂きます。接触感染とは「人」→「物」→「人」の順番で物を媒介してウィルスが感染する経路です。多数の感染者を出した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号も全員の下船後に船室を検査したところTVリモコン、電話など良く触る部分にウィルスが多数採取されたといいます。当院は「非接触」をキーワードに接触感染を防いでいきます。

ご来院時の非接触体温測定、診察券の受け渡し中止、電子診察券によるチェックイン

受け渡しする機会を極力減らし接触しないようにしています。クレジットカード決済も導入しているため、お札や硬貨の接触も避けることができます。当院は無料のLINE診察券を導入しており、接触リスクなく予約の確認やチェックインが可能です。患者様の身を守るためにも未登録の方はこれを機会にぜひご登録ください。

   

②雑誌、絵本そしてパンフレットの撤去

コロナウィルスは紙の上で24時間生存すると言われています。複数人が触る雑誌は感染リスクが非常に高いので撤去しました。最近はスマートフォンの普及により雑誌を手に取る方も減っていたため、これを機に雑誌を置くのをやめようと思います。

③ドアノブ、トイレのボタン、椅子、タブレットはアルコール消毒

人が触れなくてはならない部分が存在するのでクリーンスタッフがアルコール消毒を行います。タブレットは患者様とスタッフが触るたびに消毒します。コロナウィルスは糞口感染が指摘されています。便座の蓋を開けたまま流すとウィルスが便器の上25cmまで飛び散ると報告があり非常に危険です。トイレを使用後は蓋を閉めて流すようお願いします。

 

④診療台の消毒

以前から行っていることでありますが、診療台は一診療毎に清拭し、ゴム手袋、コップ、エプロン、トレー、シートは全て使い捨てにしております。

①~④の取り組みにより、患者様が安心してご利用いただける環境を作っています。

防護服はしないの?

医療者の対応②

さて前回は医療者が感染しない対策を紹介しました。今回は患者様に感染させないために行っている取り組みをご紹介します。

頭と顔は重装備で臨んでいますが体はスクラブ(手術着)のみの着用です、これで感染対策は大丈夫か?と思われるかもしれません。

下の写真の様な防護服はホワイト歯科にも少量備えがあり、平常時はインプラント手術などで使用していました。しかし4月30日現在、全く入手できません。一方、医療現場では防護服不足のためレインコートやゴミ袋を羽織って診療している光景が報道されています。なので我々は防護服を使用せずスクラブ(手術着)を診療毎に着替える、という選択をしました。

 

目的は2つあります

①不足している防護服をコロナ最前線の医療現場へ融通する

②防護服を使い回すことが危険

だからです。

①防護服を本当に必要としているのは歯科医院ではなく、コロナ感染症の患者様を診察している医療現場だと思っております。我々が防護服を買い占めることは結果としてコロナ最前線へ負担をかけてしまいます。(そもそも手に入りませんが)

②防護服やレインコートの使用にこだわると物資が不足している現状では、必然的に使い回す事になります(備蓄が十分にある医院は別です)。歯科医療者の腕、胸は水飛沫や削りカスが飛び散りウィルスが付着しやすい場所です(矢印部位)。汚れが付いた防護服を着たまま次の患者様を診察すると「患者」→「医療者」→「患者」への感染リスクを高めてしまいます。

しかし、新型コロナウィルスはエンベロープを有し洗剤で不活性化できるため、なんと洗濯が有効なのです!つまり、患者様の診察が終わったら、しっかり手洗いをして、新しいスクラブに着替える事を繰り返したほうが安全なのです。

コロナウイルス流行を機会にホワイト歯科ではスクラブを大量にそろえました。洗濯物が大量に出るので、洗濯機がフル回転です(汗)

見た目にこだわらず、感染が起こらない取り組みをお伝えしていきます。

最強マスク(N95マスク)

皆様、外出自粛のなか窮屈な日々を送っていらっしゃる方も多いと思います、どうぞご自愛ください。

さて今回からホワイト歯科の感染対策について、数回に分けてご報告させていただきたいと思います。

医療者の対応①

ここで重要なのは医療者が感染しないとです。患者の心配はしないのか?と思われるかもしれませんが、日本国内で多発しているコロナウィルスの院内感染を見ていただくとわかるように医療者が感染してしまうと、医療者を媒介として多数の人に感染させるクラスターが発生します。皆さんは感染している医療者の診察を受けたいですか?健康な医療者の診察を受けたいですよね。それなので、私たち医療者は可能な限り感染防護することが求められています。

医療者が感染しない最大の防御策はN95マスクの装着です、最近報道などで耳にすることもあるかと思いますが、N95マスクとは米国労働安全研究所(NIOSH)が認定しており「試験粒子(0.3㎛)以上を95%捕集できるマスク」の事です。日本規格ではDS2マスクという物があります。このマスクを装着していると医療者の感染リスクが「高」→「低」になります。N95マスクを装着せずにフェースガードや帽子を装着しても効果は限定的です。


当院はN95マスク(DS2規格マスク)を全ての術者が使用し、その上に通常のマスク(サージカルマスク)を重ねる2重防護を行っています。

結果
帽子N95マスクサージカルマスク防護眼鏡フェースガード
という重装備になりました、お会いする時はビックリなさらないように(笑)